今回始まる新しいプロジェクトは、“文筆家”、“文化芸術プロデューサー”他、など様々な役職と肩書をお持ちである浦久俊彦氏が建てる「軽井沢森の小さな図書館プロジェクト」となります。
伊東豊雄建築設計事務所からのお声掛けにより、伊東豊雄プロデュースのこのプロジェクトにチームメンバーとして参画させていただく運びとなりました。
「軽井沢森の小さな図書館プロジェクト」は、浦久俊彦氏と建築家・伊東豊雄が中心となって、さまざまな分野で活躍する市民メンバーとともに、新世代と旧世代の境界を超えて交流し、学びの場となる本と文化の家を軽井沢につくろう!というプロジェクトです。
いよいよ本格的に現場が動き出しましたので、恒例の現場進捗レポートを始めたいと思います。写真は初めて現調に行った際の木平と近藤です。
まずは、たくさん生い茂っている樹木の伐採からスタートです。
伐採された樹木は大切な資源として図書館で再利用していきます。木こりの伐採作業の様子はインスタのリール投稿からご覧いただけます。
樹木の伐採が終わり敷地の形状が顕になったところで高低差測定を行います。敷地内の土地の高低差や起伏や勾配を把握し、建築計画をたてるうえで重要な作業となっています。
次にお施主様と一緒に建物の配置を決めていきます。写真の奥が図書館が建つ場所になり、左手前には母屋が建つ計画となりました。
敷地内が綺麗に整地されたことでイメージがぐんと湧いてきます。
建物の基礎部分をつくるために根切りの作業に移行します。
続いて基礎工事。ここ軽井沢は寒冷地のため、冬季に地面の下が凍ってしまいます。土は水分を含んでいるため、気温が0℃以下になると凍結し、体積が9%も増加するそう。この膨張によって地面の上にも力が生じ、基礎や建物が持ち上げられること防ぐために基礎底面を凍結深度より深くする必要があります。
写真のように凍結深度よりも深い位置に配管して建物の中に入れています。
そして建物の骨組みとなる基礎を型枠で施工していきます。基礎が完成し土台敷き、建て方、と物語が始まります。改めて、工事が無事に安全に進んでいくよう、私たちもより一層気を引き締めていかなくてはいけません。携わっていただく各工事関係者の皆様、安全第一で引き続き宜しくお願い致します。(m.t)