木立の家
元々住まわれていたアパートの前にある緑地に建てられた親子2人暮らしのシンプルで機能的な家は、ご高齢のお母様が生活し易いようにバリアフリー設計に。
1階は主に車椅子を使われるお母様のために高低差をなくし、内壁の仕切りは水回りのみと最小限に抑えることで車椅子の可動域を大きく確保した。水回りの動線は介護を重視し、トイレと洗面脱衣室をひと続きにしたいとの施主からの要望で、廊下からのアクセスに加えてトイレと洗面室の間にもドアを設けている。
1階を生活の中心とするお母様の居室兼LDKに設けた大きく開く引き違いの窓からは、緑豊かな木々が生い茂る木立の景色が広がる。吹き抜けに設けたハイサイド窓から降り注ぐ光は、1日を通してリビングを優しく照らしている。2階の居室はあえて壁を天井まで塞がず腰壁にすることで、吹き抜けを介して2階にいても1階に居るお母様の様子や気配を感じることができるようなプランに。シンプルで機能的な木立の家は、親子の愛情あふれる優しい暮らしがそこに存在している。
場 所:千葉県
竣工年:2024年
用途:住宅
種別:木造
建築面積:57.97㎡
延床面積:87.36㎡
仕上–
外部:サイディング/無垢杉材
屋根:アスファルトシングル葺
デッキ:屋久島地杉
玄関:磁器質タイル
内部–
床:無垢フローリングt=15
天壁:ビニルクロス
建具:WooOne ドレタスシリーズ
断熱–
屋根:セルロースファイバー t=200
壁:セルロースファイバー t=105
床:フクフォームEco t=80
設備–
浴室:ユニットバス
キッチン:システムキッチン
Photo:Akihiro Furuya