登り坂の家

昔から住んでいた既存建物を建て替え新築へと生まれ変わった登り坂の家は、道路と建物の地盤面1.5mの高低差がある斜面にある住宅地。立地上借景が望み難いため、高さと広さの工夫で豊かな室内空間になるようプランニング。

玄関がある正面建物は切妻の屋根に、対して居室がある建物は片流れの屋根にして建物全体のボリュームをうまくコントロールした。吹き抜けリビングの天井は、野地板と垂木、トラス張りを現しの仕上げとして見せ、土間、リビング、キッチンが切妻屋根の無柱空間の中にワンルームとして存在している。和室兼ゲストルームには小さいながらも縁側を設え、バルコニーの軒の下でほっこりとした時間を過ごすことも出来る。

サーフィン好きなご主人のために、ワークスペース壁面、土間、キャットウォークスペースなど、たくさんのサーフボードを置く場所場を数箇所設けた。外壁には色と素材に拘ったサイディングと杉板を採用し、周りのお家と街の雰囲気に馴染む佇まいとなった。

所在地：神奈川横浜市港北区
竣工年月日：2023年
用途：住宅
種別：木造
建築面積：62.94㎡
延床面積：103.81㎡

Photo：Akihiro Furuya

# 住宅
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