自分の家

神奈川県藤沢市にある築32年の規格住宅のリノベーション。建築家であるsun/archiの代表自らが設計する自邸の施工を担当したプロジェクトが完成しました。

既存住宅にあった光と影を丁寧に読み取ることで陰翳の再構築を実現。天窓からは木漏れ日のような光がリビングをやさしく照らし、日の光の動きに合わせて空間が変化したり、窓に映し出される庭木の影を眺めたりと、豊かな時間を感じる暮らしがここには存在します。

廊下は薄暗くそれでいて抜け感がある空間に、反してリビングは敷地と既存建屋の構造的特性を活かして大開口を設け庭と溶け合うように解放感を演出。

造作キッチンはSPCお馴染みの寺地左官の寺地さんによる人造石研ぎ出し仕上げの天板に加え、腰壁は同じ色調のモルタルを金鏝で仕上げています。

ハタノハタルさんによる京都の黒谷和紙を玄関正面のウオールとリビングを仕切る引き戸に貼るなど、異素材のマテリアルがデザインされた光の濃淡や陰翳でとても美しく調和された空間が完成しました。

所在地:神奈川県藤沢市
竣工年:2023
用途:住宅
構造:軽量鉄骨造
建築面積:60.80
延床面積:101.31

設計監理:一級建築士事務所sun/archi
施工管理:Same Picture Company

仕上:
内部
床:無垢オークフローリング
  Pタイル/サンワカンパニー
壁:ブラッシュスウェード仕上/ADDICT
  左官掻き落とし仕上げ/特注調合
黒谷和紙貼り/ハタノワタル
クロス貼り

天井:ブラッシュスウェード仕上/ADDICT
   無垢オークフローリング
クロス貼り

設備
キッチン:人造石研出し左官仕上/寺地左官

Photo:Katsuhiro Aoki