小さな家

広い庭にたくさんの樹々が生い茂る自然豊かな鎌倉の山の中に小さな平屋が完成しました。白を基調としたスタイリッシュな居室の床には足触りの良いパイン無垢材のフローリングを、また、天井は一坪分高くして東からの日や風を取り入れるためにハイサイド窓を設えています。照明はダウンライトを付けずに北欧製などの間接照明だけで部屋全体を包み込み、夜は柔らかく優しい灯りでゆっくりと過ごせる空間に。

余計なものを削ぎ落としたシンプルなキッチンは、オリジナルのステンレスカウンター、海外製のオーブンと洗濯乾燥機、あると嬉しいお勝手口で構成。背面にある大容量のパントリーやリビングの本棚、建具も造作で設えています。玄関ドアは荷物だけ受け取れるように上下が分割して開くデザインにし、ドアの左下には愛猫用の“ネコドア”もしっかりと作りました。水まわりを潔く1箇所にまとめ、海外のホテルをイメージした在来の浴室は、猫足のバスタブをメインに塗装壁とタイルの床でコーディネートし洗練された空間に。外壁と屋根をグレーの艶消しガルバリウム鋼板で全体を覆うことで草木に馴染み、森の中にぽんと置いたような建物が樹々に溶け込む佇まいの家となりました。

所在地:神奈川県鎌倉市
竣工年月日:2023
用途:住宅
種別:木造
建築面積:54.60
延床面積:54.60
PhotoAkihiro Furuya