細長い施主の細長い家

京都に佇む奥に細長い敷地を活かして計画された住まいは、限られた広さの中でも単調にならないようスキップフロアを取り入れ、空間にリズムと広がりをもたせた。

1階と2階の間の中間フロアは子どもたちが遊べる場所に、上下階がゆるやかにつながることで、お互いの気配を感じながらも、それぞれのプライバシーが保たれるつくりになっている。

大工であるご主人のための土間スペースを設け、仕事場としても使えるよう計画。また、家族みんなが一緒に使えるワークスペースは、暮らしと仕事、学びが自然につながる住まいとなった。

仲間の左官職人と試行錯誤を重ね、外壁は描き落とし仕上げとし、リビングには藍を混ぜた漆喰壁によって深みのある表情を創出した。さらに、土間の洗面にはシュトックマルモを採用し、質感と機能性を兼ね備えた空間を実現している。

伝統的な町家の良さを活かしながら、現代の暮らしに合うよう工夫し、家族のつながりを大切にした住まいの完成です。

所在地:京都府
竣工年:2025
用途:住宅
構造:木造
建築面積 :48.74
延床面積 :134.86
Photo: Akihiro Furuya(1〜11)
photo:SPC(12.13)