軽井沢森の小さな図書館プロジェクト
文筆家、文化芸術プロデューサーなど多岐にわたる肩書を持つ浦久俊彦氏が、自身の拠点として建てた母屋「森の中の家」に隣接する図書館が完成した。
伊東豊雄建築設計事務所からのお声掛けにより、伊東豊雄プロデュースのこのプロジェクトにチームメンバーとして参画。浦久俊彦氏と建築家・伊東豊雄が中心となって、さまざまな分野で活躍する市民メンバーとともに、新世代と旧世代の境界を超えて交流し、学びの場となる本と文化拠点の形成を目指した。
一万冊以上の蔵書を収容する図書館は、地域に開かれた公共空間として、一階の吹き抜けを中心に構成。吹き抜けは展示やトークイベントなど多様な用途を想定しており、二階の床に直接腰掛け上部からもイベントに参加できる立体的な空間構成とした。
書架には杉材105×210の柱を用い構造体を兼ねた計画。大量の蔵書荷重を合理的に支持すると同時に、連続する木の柱が空間に秩序とスケール感を与え、公共建築としての落ち着きと親しみやすさを両立させている。
また、中央ホールに面した本棚の扉の裏側には、大きさや用途の異なる小部屋を点在させて配置。多様な居場所が生まれる構成とすることで、図書館としての静と動、個と集のバランスを図っている。
所在地:軽井沢
竣工年:2025年
用途:図書館
構造:木造
建築面積 :61.99㎡
延床面積 :88.12㎡
Photo: Akihiro Furuya