【現場いろいろストーリー】2022.5-佐藤家構造見学会のレポート

先日GWに開催された、Same Picture Company初となる構造見学会「教えてキム兄!」のレポートです。

雨が続いていたGW、この日も天候の不安がありましたが気持ちが良いほどの晴天に恵まれ、いよいよ始まります。

まずはアルコール消毒と検温からスタートです。

お施主様から可愛らしい差し入れを頂きました。

さて、本題に入りますが以前のコラムでも書いたように、木造二階建ての佐藤家二階部分は、水回り以外をワンルームのような大きな空間にするため、その大空間に柱を落とさないよう、構造設計士と協働し構造計算をしてつくられています。そして、キム兄の説明というよりは愉快なトークを聞きながら、建物の構造や断熱材の施工過程を見学して頂き、見学会は進んでいきます。

この大きな気積をとった天井の構造について、近藤も説明に参加しています。一見、デザインを優先したプロポーションに見えがちですが、欲しかったのは空間で、空間を優先した結果のプロポーションとなっています。

こちらは建築を学ばれている学生さんお二人。コロナ禍で学校での現場研修がほとんどなく、なかなか現場で学べる機会が今は無いそうです。そんな学生さんたちに木平が建築士目線での構造計画やデザインのことを細かく説明していきます。

そして、建築士が描いたものを実際に形にしていく大工のキム兄。つくる中での難しさや楽しさを熱心に語っていきます。

こちらは、3世代のご家族でのご参加(ご両親と姉妹のご家族)。小さなお子様も熱心にキム兄のトークに耳を傾けています。

構造躯体の説明の後は、「金輪継」で継いで完成した8mの棟木の説明に移行します。詳しくは以前のコラムをご覧ください。

次は、木質天然素材から生まれた人と家と環境に優しい断熱材、セルロースファイバーの説明に移ります。この見学会のために一部だけ先に施工をして頂きました。

今回は見学会の参加者のために、仕上げの不織布に穴を開けてセルロースファイバーを実際に触っていただいたり・・。

経年による沈下を抑止する高密度な施工は、中を見せて確認してもらいました。

外断熱と内断熱の考え方や、素材のバリエーションや施工の方法なども詳しく説明がされていきます。
※当たり前ですが、切った箇所はこの後の施工で全て修復して完成させます。

続いて、大きなバルコニーに出てケラバの仕上げの説明に移ります。厚みのある母屋をつけてしまうと、母屋を覆い隠す化粧の仕上げによって厚み(幅)が出てしまいますが、ここをいかに薄くつくれるかをSPCとしては考えデザインしていきます。

そして、そのデザインを実現するために現場の大工(キム兄)と意見を交換しながら考え、垂木のピッチを増やしたり垂木を流す方向を工夫しながらデザインを形にしていきます。

次は、基礎パッキンの説明に。これも以前のコラムで書きましたが、「気密パッキン」と「通気パッキン」は、使うシーンや場所によって使い分けが必要となり、外と内の考え方が重要になります。

そして現役の建築学生には大工目線の図面の見方や、現場の大工が必要とする図面のポイントなどを説明していきました。

また、参加者から換気についての質問も出たので、換気口の設置箇所と風の流れを説明する為に近くにあった端材に図を描いていくキム兄。

そして、最後は記念の集合写真で締めくくりました。

コロナ禍のため、先着順の完全予約制という制限の中にも関わらず、たくさんの方にご参加いただき、これから注文住宅の検討をされている方や、ご自身でリノベーションを予定している方、また、現役の建築学生の参加もありました。それぞれに学ぶポイントや感じたことは様々だったようですが、とても喜んでくださったことが嬉しく、この構造見学会を開催した意義を強く感じることができました。

お忙しい中参加してくださった皆様、また、このような場を設けて頂きましたお施主様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。今後、オープンハウスの開催も予定しておりますので、また詳細は追ってお知らせいたします。お楽しみに!(m.t)