現在進行中の京都プロジェクト、「吉村家」の化粧枠材の木造りにキム兄と一緒に行ってきました。
京都に行く前に滋賀に寄り、キム兄の大工仲間である“のっさん”の工場で木造りの作業を行いました。
今回の吉村家で使う化粧枠材はさまざまで、玄関框・窓枠・段板・造作材・・・などなど、北海道の無垢材ナラやタモなどをふんだんに使います。
直角2面カンナの削り出しからスタート。直角2面は横鉋胴と縦鉋胴があり、木材の基準面とその面に対しての直角面を同時に2面削り出すことができる機械です。
言うまでもなく作業効率は抜群です。機械もかっこいい!
キム兄が採寸した材をそのまますぐにのっさんが2面カンナに流していく。阿吽の呼吸で流れるように無駄のない作業を進める二人を見ているだけでも貴重な時間でした。
黙々とスピーディーに作業が進んでいきます。
そして次の工程はプレナー加工。プレナーとは、木材の表面を削る機械です。
製材前の原盤の厚さを整え、同時に材のムラやノコ刃の痕も取り除きます。
このように材の表面が綺麗に削れて出てきました。
そして刃のついた薄い帯状の鋼鉄を回転させ木材を切る帯鋸でカットしていきます。
そして材が寸法通りに完成したら、更に自動カンナ(超仕上げ、ともいいます)で加工の最終仕上げに入ります。この作業は私の担当です。
削りカスはまるで鰹節。木材の表面は綺麗にツルツルに仕上がりました。この一手間で全然触り心地が変わってきます。
木造りが完成し滋賀の工場から京都へ移動。無事によしむさんの倉庫へ納品です。
うんうん。この二人が揃うとなんだか安心します。
キム兄もよしむさんもたまたま同じタイミングで車を新調。ナンバーの被り方が・・偶然にもほどがあるね、笑。
そしてこの地で「吉村家」の素敵な物語が始まります!(m.t)