【暮らし】2020.10-三浦半島ローカルツーリング

すごく個人的なツーリングコース(バイク編)。三浦半島のちょうどド真ん中に位置する我が家から横須賀方面まで約10分、葉山方面まで約10分。半島を右周りするか左周りするか、の違いでその日のコースを気まぐれに決める。今日は横須賀のヴェルニー公園を出発点に、行ってきまーす。

少し曇りがちな朝。コーヒーを飲みながら潜水艦を眺める。16号沿いを下って平成町から馬堀海岸へ抜けると南国のような佇まいの一本道(通称:まぼちょく)が目の前に開ける。この一本道は、かなり気持ちがよい。それから、観音崎、浦賀、ペリー公園、そして特に好きな海岸のひとつ野比海岸へ到着。地形上、遊泳禁止の海岸だから、とにかく観光客がいないし、地元の人でさえ数人にしか出会わない。なんとも“野比?”なだけにのんびりほのぼのしている様が良い。地元の方々はとてもフレンドリーで、見ず知らずの私に気さくに話し掛けてくれるのがすごく嬉しい。

それから、三浦海岸へと進む。今の時期は海水浴の客層もいないし、とても静かな海岸の風景が広がる。これから冬になると、風物詩の“大根干し”が見られる。数千本といわれる数の大根が、一斉に列をなして整列する様はとても美しい。そして、城ヶ島へ上陸。崖の表情も無骨でかっこいいし、海面から浮き立ったようなこの大陸も魅力的。

そのまま三崎の漁港を抜け、油壺マリンパーク、ソレイユの丘、荒崎公園、長井の岩場で磯遊び、佐島の海岸線へ遠回りをしてから秋谷海岸、立石公園、そしてまた好きな海岸のひとつ久留和海岸でのんびりまったり過ごす。ここも、観光客は殆ど居ないし、都会の匂いも全くない、出会う人たちは地元のファミリー層か、犬の散歩をしているご近所さんくらいだ。最後はチラッと葉山一色海岸、森戸海岸まで行ったら東方面へと戻る。

こんな風に過ごせる休日、お金を掛けなくても奇を衒わなくても、海と山の自然を味方につければ、のびのびとおおらかな暮らし方、遊び方が出来る。それが三浦半島の魅力のひとつ。そして、ちょっと街の裏路地に入れば昭和の忘れ物のようなノスタルジックを程よく纏った輪郭が残る街の集合体でもあり、まだまだ未知数の面白さも含んでいる。これからも、この半島はたくさんの表情を見せてくれるだろう。(m.t)