【現場いろいろストーリー】2023.11-「梅の木ハウス塗装壁

内装壁の約9割が塗装壁の「梅の木ハウス」。今回は「塗装」に関するレポートをお送りします。

塗装職人の吉住さんに作業しながらいろいろなことを教えていただきました。まずはボードとボードの継ぎ目にひび割れ防止のファイバーテープを貼り、そこに下パテ(1回目)を塗っていきます。

釘の凹み部分にも同様にパテを塗り、この状態で1回目の下パテが完成です。

サッシ周りなどの角の部分は山になる方向に塗り付けながら引っ張っていきます。

下パテ(1回目)がしっかり乾燥しパテが痩せたのを確認してから中パテ(2回目)に進みます。乾燥してパテが痩せる前に2回目のパテを塗ってしまうと、下地に影響が出てしまうそうです。待つ時間にもきちんと理由があります。

下パテで使用するヘラよりも幅の広いヘラを使って中パテを塗ります。人によって何番のヘラを使うか多少違いがあるそうですが、吉住さんは 3.5・4・5の3種類を使うことが多いそうです。

こちらはボードの継ぎ目がTの字に絡む箇所。ここが一番動いてしまう箇所なので、しっかりとパテを塗る必要があります。塗り壁はとにかく下地の処理がとても重要です。割れやすい箇所や凸凹の段差など、ボードの継ぎ目や釘のパテ埋めを丁寧に処理する必要があります。

2枚目の写真と同じ場所の壁ですが、2回目のパテの幅の広さがよく解りますね。さらに、ここは南(写真左の窓)からの日射しがこの西面の壁を横から容赦なく当てる壁です。

少し右に画角を振ると、北面の壁(写真右側)よりも西面の壁(写真左側)の方のパテの方が幅が広く塗られています。光が横から当たる面(壁)は、光の影の影響でボードの継ぎ目や凹凸が影になり易い箇所なので、下地の段階でパテ幅を広く処理することで一枚板の壁のように見せることができるそうです。流石の一言に尽きます!

続いては、パテの凹凸をサンダーで軽ーく削り壁を平滑にしていきます。頭から顔、全身に至るまで真っ白になりながら作業は黙々と続きます。

見た目では全く見えない凹凸を削りながら、手の感覚を頼りに触りながら塩梅を整えます。

そして下地の処理が完成したら、仕上げの塗料を塗っていきます。

そして完成した壁の一部分がこちらです。今回敢えて下地処理にスポットを当ててレポートをしましたが、見えない部分にこれほどの時間と労力と職人さんの経験値が詰まっていることを皆様と共有したく書いていきました。現場では2週間ほど密着しましたが、撮影して撮り溜めた写真を振り返るとなんだか同じような写真ばかりでした。でもそれこそが答えなんだと思います。同じような工程を繰り返し繰り返し手を抜かずにやる作業の積み重ねがあって初めて美しい塗り壁が完成するんだなーとしみじみ感じています。作業中にしつこいほど一緒に過ごし、撮影を快く受け入れてくださった吉住さんに感謝です。おかげさまで素敵な塗り壁が完成しました!本当にありがというございました!(m.t)