【藤沢市】新築一戸建て完全ガイド-価格相場・建築規制・エリア別費用まで解説

神奈川県藤沢市は、湘南エリアの中心都市として多くのファミリー世帯から注目を集める住宅エリアです。

JR東海道本線・小田急江ノ島線により東京駅まで約50分、新宿駅まで約1時間という都心へのアクセスの良さと、約6kmにわたる湘南海岸や200箇所以上の公園・緑地に恵まれた豊かな自然環境を併せ持つ、理想的な立地条件が大きな魅力となっています。

近年、藤沢市の新築一戸建て市場は活況を呈しており、エリアによって価格帯は長後エリアの約5,000万円から鵠沼・片瀬エリアの約7,500万円以上まで幅広い選択肢が存在します。

この記事では、藤沢市で新築一戸建ての購入を検討される方に向けて、エリア別の価格相場と特徴、建売住宅・注文住宅・デザイナーズ住宅それぞれのメリット・デメリット、さらに藤沢市特有の塩害対策や地盤対策など、購入成功のために必要な情報を工務店の視点から包括的に解説します。

目次

藤沢市の魅力

湘南エリアの中心都市である藤沢市は、都心へのアクセスの良さと豊かな自然環境を併せ持つ、理想的な住環境を提供しています。

新築一戸建てを検討される方に向けて、住みやすさ、子育て・教育環境、医療環境の3つの観点から藤沢市の魅力をご紹介します。

住みやすさ

藤沢市は優れた交通ネットワークが魅力で、JR東海道本線では藤沢駅から東京駅まで約50分、小田急江ノ島線は新宿駅まで約1時間でアクセス可能です。

湘南台駅は3路線が乗り入れ、横浜方面へのアクセスも良好。江ノ電により江の島・鎌倉への観光・レジャーも日常的に楽しめます。

自然環境では約6kmの湘南海岸でマリンスポーツや海水浴が楽しめ、境川・引地川沿いの散歩道、市内200箇所以上の公園・緑地など、多様な自然が日常生活に潤いを与えています。

ただし、海に近いエリアでは住宅建築時の塩害対策が必要です。

生活インフラも充実しており、藤沢駅周辺には小田急百貨店、さいか屋、ルミネなどの大型商業施設が集積し、辻堂エリアにはテラスモール湘南があります。

日常の買い物から休日のショッピングまで市内で完結できる環境です。

子育て・教育環境

藤沢市は子育てファミリーにとって非常に住みやすい環境が整っており、「子育てするなら藤沢市」と評価される自治体です。

市内には35校の小学校、19校の中学校があり、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)などの高等教育機関もあり、教育に対する意識の高い地域環境が形成されています。

充実した子育て支援制度(2024年最新
  • 小児医療費助成
    0歳から満18歳まで所得制限なしで入院・通院の保険診療自己負担分を助成
  • 児童手当制度改正
    2024年10月から高校生年代まで拡大、3人以上の家庭は大学生年代まで支給 
  • こども家庭センター設置
    2024年4月から母子保健と児童福祉の機能を一体化し、妊娠・出産・子育て期の切れ目ない支援を提供
  • 子育て支援センター
    市内11箇所で0歳から就学前の子どもと保護者が無料で利用できる「ひろば」を提供
  • 子育てアプリ「ふじさわ」
    子育て情報の提供や相談機能を搭載

待機児童対策では「藤沢市保育所整備計画」に基づく継続的な施設整備により、認可保育所の定員拡大に加え、小規模保育事業の拡充で多様な保育ニーズに対応。

「こんにちは赤ちゃん事業」による新生児訪問、多胎児支援など、きめ細かな支援体制が整っています。

医療環境

藤沢市は医療機関が非常に充実しており、安心して生活できる環境が整っています。

藤沢市民病院(519床)が市の基幹病院として高度医療を提供し、24時間体制での医療サービスが受けられます。

その他にも湘南鎌倉総合病院、湘南東部総合病院など複数の総合病院があり、医療アクセスの選択肢が豊富です。

特に子育て世代に重要な小児科医院は充実しており、夜間・休日診療体制も整備されています。

歯科医院は市内に約200箇所あり、住民一人当たりの歯科医師数は全国平均を上回っています。

<データ引用元>
藤沢市 児童医療費助成制度
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kosodate/kenko/kosodate/teate/josesedo.html
藤沢市 児童手当(制度改正について)
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kosodate/kenko/kosodate/teate/jidouteateseidokaisei2024.html
藤沢市 こども家庭センター
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kodomo-ss/
藤沢市 子育て支援センター
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/oyako/kenko/kosodate/shienshisetsu/shiencenter/kakushiencenter.html
藤沢市 ふじさわ子育てガイド2025年度版
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kodomo-se/denshiban.html

湘南エリアで建てた注文住宅の施工事例

逗子市の施工事例 – 桜山の家 –

2階から海を眺められる、小高い谷戸に建つ5人家族のための住宅。

仕切りのない空間は、家族の気配を近くに感じとれます。

玄関土間は一年中快適に過ごせるように暖炉を設けました。

鎌倉市の施工事例 – 小さな家 –

広い庭にたくさんの樹々が生い茂る自然豊かな鎌倉の山の中に小さな平屋が完成しました。

白を基調としたスタイリッシュな居室の床には足触りの良いパイン無垢材のフローリングを、また、天井は一坪分高くして東からの日や風を取り入れるためにハイサイド窓を設えています。

照明はダウンライトを付けずに北欧製などの間接照明だけで部屋全体を包み込み、夜は柔らかく優しい灯りでゆっくりと過ごせる空間に。

新築一戸建てのタイプと特徴

藤沢市で建築される新築一戸建ては、立地条件、価格帯、顧客層によっていくつかのタイプに分類されます。

工務店の視点から、それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。

新築建売住宅

藤沢市で最も供給量が多いのが建売住宅です。

不動産会社やハウスメーカーが土地取得から設計・建築・販売まで一貫して手がける住宅で、完成した状態で販売されるため、購入から入居までの期間が短いのが特徴です。

藤沢市の建売住宅では、湘南エリアの特性を活かした明るい色調の外観デザインや開放的な間取りが人気となっています。

海に近いエリアでは塩害対策として耐食性の高い外壁材や屋根材を採用し、用途地域の建築制限に応じた適切な建物設計が行われています。

近年は長期優良住宅認定を取得した高品質な建売住宅も増えており、将来の資産価値向上も期待できます。

建売住宅の要点
  • 完成済み物件のため1〜2ヶ月で入居可能
  • 総費用が事前に確定しており資金計画が立てやすい
  • 実際の仕上がりを確認してから購入できる安心感
  • 住宅ローン審査が通りやすい
  • 塩害対策が標準仕様に組み込まれている
  • 湘南エリアらしい明るい外観デザインが人気

注文住宅

注文住宅では、お客様のライフスタイルや好みに合わせた自由度の高い住宅建築が可能です。

藤沢市での注文住宅建築では、地域特性を考慮した仕様選択が重要になります。

海から2km以内のエリアでは、外壁材はタイル貼りや樹脂系サイディング、屋根材は塩害対応のガルバリウム鋼板やセラミック瓦を選択することをお勧めします。

また、海に近い低地では軟弱地盤の可能性があるため、杭基礎や地盤改良工事が必要な場合は建築費に200〜500万円程度の追加費用を見込む必要があります。

用途地域による制限では、第一種低層住居専用地域では2階建て住宅が基本、第一種住居地域では3階建て住宅の建築も可能です。

住宅密集地では中庭を設けたコートハウス型や2階リビングの採用など、設計上の工夫が必要です。

注文住宅の要点
  • 家族構成やライフスタイルに完全対応した設計が可能
  • 将来の間取り変更や増築への対応が容易
  • 湘南ライフに特化した設備・仕様の実現が可能
  • 海近エリアでは地盤改良工事で数百万円の追加費用が必要な場合あり
  • 用途地域の建築制限に応じた設計対応が重要
  • 住宅密集地では日照・通風確保のための設計工夫が必要

デザイン住宅

建築家やデザイナーによる独創的な設計により、他にはない唯一無二の住まいを実現できるのがデザイン住宅です。

注文住宅が施主と工務店・ハウスメーカーが直接やり取りしながら機能性や実用性を重視して設計するのに対し、デザイン住宅では建築家やデザイナーが設計段階から参画し、芸術性や独創性をより重視した住まいづくりを行います。

藤沢市では湘南エリアの特性を活かし、西海岸風のカリフォルニアスタイルやサーファーズハウス、南欧風デザインなど、リゾート感を演出した個性的な住宅も多く建築されています。

敷地条件や家族のライフスタイルを最大限に活かした設計提案により、既成概念にとらわれない自由な発想での住まいづくりが可能で、外観デザインから内装、設備に至るまで、建築家の美的センスと機能性を両立させた高品質な住空間を実現できます。

デザイン住宅の要点
  • 建築家・デザイナーが設計段階から参画し、芸術性を重視
  • 注文住宅以上に独創的で唯一無二の住まいづくりが実現
  • 敷地条件を最大限活かした個性的デザインを採用
  • 海風活用や景色を活かした設計が可能
  • 建築家の美的センスと機能性を両立

藤沢市の新築市場の現状と価格動向

藤沢市で新築一戸建て購入を検討する際、まず把握すべきなのが現在の市場動向です。

神奈川県全体の価格推移と藤沢市を含む湘南エリアの土地価格動向を理解することで、適切な購入タイミングと予算設定が可能になります。

神奈川県の新築市場|タイプ別相場の実態

下の表は5年間における、注文住宅と新築戸建て住宅の価格推移です。

注文住宅は9.7%上昇、新築建売戸建ては13.3%上昇しており、建売住宅の方がより高い上昇率を記録しています。

両タイプとも堅調な成長を続けており、神奈川県の新築住宅需要の強さが顕著に表れています

神奈川県の新築住宅価格推移(2020年〜2024年)

年度注文住宅 (建築費のみ)新築建売戸建て
2020年3898.5万円3889.2万円
2021年3970.8万円4162.7万円
2022年4103.5万円4278.2万円
2023年4154.8万円4340.5万円
2024年4277.0万円4408.1万円

なお、上記データは住宅金融支援機構のフラット35利用者調査に基づいています。

フラット35利用者の住宅は比較的高品質・高価格帯に偏る傾向があるため、実際の市場平均価格はこれより若干低くなると考えられます。

建売住宅の価格推移

新築建売戸建ては2020年の3,889.2万円から2024年の4,408.1万円へと518.9万円(約13.3%)上昇しました。

年間平均2.7%のペースで価格が上がり続けており、購入を検討する側にとっては負担が増している状況です。

ただし、2023年から2024年にかけては1.6%の上昇にとどまっており、コロナ禍での急激な価格上昇は落ち着きを見せています。

市場の需給バランスが適正に調整されつつある兆しと見ることもできます。

完成済み物件を確認してから購入できる安心感と予算の明確性から、ファミリー層を中心に根強い需要があります。

注文住宅の建築費上昇

注文住宅の建築費は2020年から2024年にかけて9.7%上昇しましたが、建築坪単価は34.6%という大幅な上昇を記録しています。

建築資材費の高騰やウッドショックの影響が色濃く出ており、特に木材価格の急騰が購入者の負担を押し上げています。

建売住宅が大量発注により材料費を抑制できるのに対し、注文住宅では個別対応が必要なため、市場価格の変動がダイレクトに反映されます。

上記建築費に加えて土地代も必要となるため、エリア別の地価動向も併せて把握した上で、総予算を慎重に見積もることが大切です。

エリア別土地価格の推移

藤沢市内でも立地特性の異なるエリアを比較すると、土地価格に与える要因の違いが明確に見えてきます。

各エリアの特徴を理解することは、住まい選びの重要な判断材料となります。

藤沢市内エリアの土地坪単価推移(2020年〜2024年)

年度藤沢エリア辻堂エリア湘南台エリア長後エリア石川・大庭エリア
2020年¥602,966¥779,883115.4万円93.0万円
2021年¥911,166¥765,59897.6万円99.3万円
2022年¥1,309,685¥884,042112.2万円153.2万円
2023年¥1,439,039¥959,99097.6万円138.8万円
2024年¥1,219,513¥1,087,717115.4万円140.8万円

藤沢駅周辺は5年間で51.4%の大幅上昇を記録し、3路線が利用できる交通利便性が高く評価されています。

湘南台は文教地区として安定推移、茅ヶ崎も湘南ブランドにより堅調な成長を示しており、藤沢市は湘南エリア全体の価値上昇の恩恵を受けています。

<データ引用元>
不動産情報ライブラリ
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
住宅金融支援機構 フラット35利用者調査
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/index.html

藤沢市のエリア別特徴と価格シミュレーション

藤沢市内には交通利便性、海へのアクセス、自然環境、価格帯などで特徴の異なる多様なエリアが存在します。

ここでは主要7エリアについて、住環境の特徴と土地価格相場、建売・注文・デザイン住宅の総費用シミュレーションをご紹介しますので、ライフスタイルに最適なエリア選びの参考にしてください。

各エリアの費用シミュレーションに含まれる「諸費用」は物件価格の約6~8%で、以下の内容が含まれます。

諸費用の内訳

  • 住宅ローン関連
    融資事務手数料、保証料、各種保険料
  • 登記関連
    所有権保存登記、抵当権設定登記、司法書士報酬
  • 税金
    印紙税、登録免許税、不動産取得税など
  • その他
    仲介手数料、上下水道負担金、引越し費用、初期設備費

注文住宅・デザイン住宅は物件総額が高いため、連動して諸費用も増加します。

藤沢駅周辺エリア

藤沢駅はJR東海道本線、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄の3路線が乗り入れる市内最大のターミナル駅で、都心アクセスが最も良好なエリアです。

小田急百貨店、さいか屋、ルミネなどの大型商業施設が集積し、生活利便性は市内随一です。

土地価格相場 41.6万円/㎡(約137万円/坪)

費用シミュレーション(標準敷地面積:110㎡・約33坪)

項目建売住宅注文住宅デザイン住宅
物件価格6,800万円
土地代4,570万円4,570万円
建築費2,800万円3,300万円
デザイナー料等200万円
諸費用420万円600万円700万円
総費用7,220万円7,970万円8,770万円

*建売住宅:延床面積105㎡、注文住宅・デザイン住宅:延床面積120㎡を想定

辻堂エリア

2000年代の駅前再開発により住環境が大幅に改善されたエリアで、テラスモール湘南などの大型商業施設があります。

海へのアクセスも良好で、ファミリー世帯に人気の高いエリアです。

土地価格相場 30〜35万円/㎡(約100〜115万円/坪)

費用シミュレーション(標準敷地面積:120㎡・約36坪)

項目建売住宅注文住宅デザイン住宅
物件価格6,360万円
土地代3,960万円3,960万円
建築費3,200万円3,800万円
デザイナー料等250万円
諸費用480万円650万円750万円
総費用6,840万円7,810万円8,760万円

*注文住宅・デザイン住宅では海に近い立地のため塩害対策費用150万円を含む

湘南台エリア

小田急江ノ島線、相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄ブルーラインの3路線が利用でき、横浜・新宿双方向へのアクセスが可能です。

整備された住宅地と文化施設が充実した住環境です。

土地価格相場 25〜30万円/㎡(約83〜100万円/坪)

費用シミュレーション(標準敷地面積:130㎡・約39坪)

項目建売住宅注文住宅デザイン住宅
物件価格6,010万円
土地代3,510万円3,510万円
建築費3,300万円3,750万円
デザイナー料等180万円
諸費用480万円620万円700万円
総費用6,490万円7,430万円8,140万円

長後エリア

市内で最も地価が安いエリアでありながら、小田急江ノ島線の急行停車駅として都心アクセスが良好な、コストパフォーマンスの高いエリアです。

引地川沿いの自然環境も魅力です。

土地価格相場 13.9万円/㎡(約46万円/坪)

費用シミュレーション(標準敷地面積:140㎡・約42坪)

項目建売住宅注文住宅デザイン住宅
物件価格4,532万円
土地代1,932万円1,932万円
建築費3,400万円3,800万円
デザイナー料等150万円
諸費用430万円570万円650万円
総費用4,962万円5,902万円6,532万円

石川・大庭エリア

1970年代から開発された成熟した住宅地で、整然とした街並みと良好なコミュニティが形成されています。

石川エリアの土地価格相場は坪単価55.5万円、大庭エリアは坪単価63.7万円と適正価格帯です。

土地価格相場 16〜19万円/㎡(約53〜63万円/坪)

費用シミュレーション(標準敷地面積:135㎡・約41坪)

項目建売住宅注文住宅デザイン住宅
物件価格5,280万円
土地代2,430万円2,430万円
建築費3,350万円3,700万円
デザイナー料等170万円
諸費用450万円590万円660万円
総費用5,730万円6,370万円6,960万円

鵠沼・片瀬エリア

湘南ブランドの核心部で、海に最も近い住宅地として独特の魅力を持っています。

江の島、鵠沼海岸などを生活圏内に含むリゾート感あふれる住環境ですが、塩害対策が必要です。

土地価格相場 35〜40万円/㎡(約115〜132万円/坪)

費用シミュレーション(標準敷地面積:120㎡・約36坪)

項目建売住宅注文住宅デザイン住宅
物件価格7,080万円
土地代4,680万円4,680万円
建築費3,400万円4,100万円
デザイナー料等300万円
諸費用500万円720万円850万円
総費用7,580万円8,800万円9,930万円

*注文住宅・デザイン住宅では重塩害対策費用200万円、建売住宅でも塩害対応仕様を含む

エリア選択のポイント

各エリアの特徴を踏まえ、以下の優先順位で選択することをお勧めします。

  • 利便性重視:藤沢駅周辺、湘南台エリア
  • 海近生活:辻堂、鵠沼・片瀬エリア
  • コストパフォーマンス:長後、石川・大庭エリア
  • 自然環境:遠藤・用田エリア

<データ引用元>
不動産情報ライブラリ
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
住宅金融支援機構 フラット35利用者調査
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/index.html

藤沢市における新築一戸建てのメリット・デメリット

工務店として多くの建築実績を持つ立場から、藤沢市での新築一戸建て3タイプそれぞれの特徴を詳しく分析します。

新築建売住宅のメリットとデメリット

建売住宅は不動産会社やハウスメーカーが土地取得から設計・建築・販売まで一貫して手がける住宅で、完成した状態で販売されるため、購入から入居までの期間が短いのが特徴です。

藤沢市では最も供給量が多く、塩害対策などの地域特有の仕様も標準で組み込まれており、総費用が明確で資金計画が立てやすいメリットがあります。

一方で、間取りや仕様が既に決まっているため、家族のライフスタイルに完全に合わせることは困難です。

特に藤沢市の海近エリアでウッドデッキやサーフボード収納など湘南らしい特別な設備を求める場合、選択肢が限られ、同じ分譲地内では似たような外観になってしまうデメリットもあります。

メリットデメリット
総費用が明確で資金計画が立てやすい間取りや仕様の自由度が低い
完成済み物件なら1〜2ヶ月で入居可能湘南らしい個性的な設備の選択肢が限定
実際の仕上がりを確認してから購入できる立地に応じた細かい塩害対策調整が困難
住宅ローン審査が通りやすい同じ分譲地内で似たような外観になる
塩害対策が標準仕様に含まれている建築過程の確認ができない

注文住宅のメリットとデメリット

注文住宅では、家族構成やライフスタイルに合わせた完全オーダーメイドの住宅が実現できます。

藤沢市では海を望む大開口窓、サーフボード収納、アウトドアリビングなど、湘南らしいライフスタイルを反映した設計が可能で、海からの距離に応じて塩害対策レベルを調整でき、基礎工事から完成まで各工程を確認できる安心感も得られます。

しかし、藤沢市での注文住宅は建売住宅より平均1,200万円程度高くなり、特に塩害対策で追加100〜200万円、軟弱地盤対策で100〜800万円の費用増となる可能性があります。

また、設計から完成まで8〜12ヶ月程度かかるため、入居時期が限定される場合には不向きで、設計過程での仕様変更により予算オーバーになりやすいリスクもあります。

メリットデメリット
家族に合わせた完全オーダーメイド設計建売住宅より平均1,200万円程度高額
海からの距離に応じた塩害対策レベル調整設計から完成まで8〜12ヶ月程度必要
基礎工事から完成まで各工程を確認可能仕様変更により予算オーバーのリスク
将来の間取り変更や増築への対応可能塩害・地盤対応の業者選択が重要
湘南ライフに特化した設備・仕様の実現仮住まい費用などの追加コストが発生

デザイン住宅のメリットとデメリット

湘南エリアならではの特色ある住宅として人気が高まっているタイプです。

カリフォルニアスタイルの爽やかな外観、サーファーズハウスの機能的な設計、南欧風デザインなど、建築家やデザイナーによる独創的な設計により他にはない唯一無二の住まいを実現でき、湘南らしいライフスタイルを体現した住空間が完成します。

ただし、建築費は注文住宅よりもさらに高額になり、デザイナー料、特殊な建材費、複雑な施工費などにより同規模の注文住宅と比較して300〜800万円程度の追加費用が発生します。

また、個性的なデザインは好みが分かれるため、将来の売却時に購入希望者が限定される可能性があり、複雑なデザインや特殊建材によりメンテナンス費用が高額になる場合もあります。

メリットデメリット
湘南エリア特有の個性的なデザインを実現注文住宅より300〜800万円程度高額
建築家による唯一無二の住まいづくり将来売却時に購入希望者が限定される
SNS映えする外観で満足度・ステータス向上特殊建材でメンテナンス費用が高額
海風活用や景色を活かした湘南ライフ実現デザイン重視で実用性が不十分になるリスク
エリア全体の街並み・価値向上に貢献複雑な施工で工期延長の可能性

選択の指針

藤沢市での新築一戸建て購入では、予算とライフスタイルによって最適な住宅タイプが決まります。

建売住宅は年収700〜900万円でコストパフォーマンスを重視する方、注文住宅は年収1,000万円以上で設計にこだわりたい方、デザイン住宅は年収1,200万円以上で個性的な住まいを求める方に適しています。

どのタイプを選択する場合でも、海近エリアの塩害対策や軟弱地盤への対応など地域特有の技術的配慮が必要なため、地域特性を熟知した信頼できるパートナーとの連携が重要です。

まとめ

藤沢市での新築一戸建て購入は、湘南エリアの豊かな自然環境と都心への優れたアクセスを両立できる魅力的な選択肢です。

JR東海道本線と小田急江ノ島線により東京・新宿方面へ1時間以内でアクセスできる利便性と、6kmの湘南海岸や200箇所以上の公園・緑地に恵まれた住環境は他エリアでは得難い価値を提供しています。

エリア選択では、ライフスタイルの優先順位を明確にすることが重要です。

都心通勤重視なら藤沢駅周辺や湘南台エリア、海近生活なら辻堂や鵠沼・片瀬エリア、コストパフォーマンス重視なら長後や石川・大庭エリアが最適な選択となります。

建売住宅は総費用が明確で塩害対策も標準仕様に含まれているため追加費用の心配が少なく、注文住宅では湘南らしい設備を自由に組み込めますが建売住宅より平均1,200万円程度高くなります。

藤沢市では地域特有の課題への適切な対応が重要で、海から2km以内では塩害対策が必須、海に近い低地では軟弱地盤対策が必要になります。

資金計画では物件価格に加えて諸費用や維持管理費を見込み、住宅ローン返済比率は年収の25%以内に抑えることをお勧めします。

最終的に、藤沢市での新築一戸建て購入成功の鍵は、地域特性を深く理解した信頼できる工務店との連携にあり、湘南エリアの魅力を最大限に活かした理想の住まいを実現できるでしょう。