湘南エリアで理想の住まいを実現したいけれど、「土地価格が高すぎるのでは?」「建築費用はどのくらいかかるんだろう?」そんな不安をお持ちではありませんか。
実は平塚市は、茅ヶ崎や辻堂といった他の湘南エリアと比較して、土地価格が比較的リーズナブルでありながら、海・山・川の豊かな自然と充実した都市機能を兼ね備えた、コストパフォーマンスに優れた街なのです。
しかし、平塚市の不動産市場には独特の特徴があります。一般的な「駅に近いほど土地が高い」という法則が当てはまらず、容積率や建ぺい率、地区の特性などが価格を大きく左右します。この特性を理解せずに土地探しをすると、予算オーバーになったり、逆に良い物件を見逃してしまったりする可能性があります。
本記事では、平塚市の住環境の魅力から始まり、土地価格相場の詳細な分析、建築費用の実態、そして土地と建物を合わせた総費用の目安まで、平塚市で注文住宅を建てる際に必要な情報を徹底的に解説します
地元の特性を知り尽くした工務店だからこそお伝えできる、平塚市での賢い家づくりのポイントをぜひご覧ください。
平塚市の住みやすさ・魅力

平塚市(神奈川県)は、相模湾に面し相模川が流れる自然豊かな都市です。
郊外には田園や里山の風景が広がり、晴れた日には壮大な富士山を望むこともできます。
海や川、緑地に恵まれ、四季折々の自然を身近に感じられる環境は、都市部では得難い大きな魅力です。
一方で人口約25.8万人(2025年4月現在)を擁する中規模都市であり、自然だけでなく適度な都市機能も備えています。
過度に過密ではないため居住環境にゆとりがありつつ、都市としての活気もあるバランスの取れた街と言えるでしょう。
平塚市は生活利便性にも優れています。
交通面ではJR東海道線の平塚駅が中心となり、横浜駅まで約30分、東京駅まで約60~70分と都心へのアクセスも比較的良好です。
市内には主要幹線道路も通り、車移動でも湘南地域や箱根方面へ行きやすくなっています。
商業施設も充実しており、駅周辺には大型商業ビルや商店街が広がります。
たとえば「ららぽーと湘南平塚」のような大規模ショッピングモールがあり、日々の買い物から娯楽までワンストップで楽しめます。
また、Jリーグ湘南ベルマーレのホームスタジアム(レモンガススタジアム平塚)があり、スポーツイベントなど市民の娯楽の場も充実しています。
医療面でも平塚市民病院をはじめ病院・クリニックが多数あり、休日夜間急患診療所も設置されているなど安心です。
生活インフラが整い、日常の買物や通勤通学、医療サービスに困ることの少ない便利な街と言えるでしょう。
平塚市の子育て・教育環境
子育てや教育環境の面でも平塚市は評価できます。
市内には幼稚園が12園、保育園が40園、小学校が29校、中学校が16校、高等学校が6校あり、教育施設が充実しています。
公立の小中学校は各地域に配置されており、通学の負担も大きくありません。
子育て支援においては、0歳から中学3年生までの子どもの医療費を入院・通院問わず無条件で無料化している点が特筆されます。
多くの自治体では年齢や所得による制限があるなか、平塚市は中学生まで完全無料という手厚い支援を実施しています。
保育施設については、近年の状況に変化が見られます。
2024年4月時点での保育所等利用申込数は過去最多の1,112人(前年比15人増)となり、少子化傾向にもかかわらず保育ニーズが高まっています。
特に4歳以下の転入者が前年比65人増の213人となったことも背景にあります。
この需要増加に伴い、2021年・2022年にはゼロだった待機児童数が2023年には6人、2024年には4人と若干増加しています。
市ではこの状況に対応するため、2023年10月に「まなびの森保育園平塚」(定員60人)を開設したほか、2024年4月には「つくし幼稚園」の認定こども園への移行(定員30人増)や「くまの子保育園」の建て替えによる定員増(20人増)など、合計50人の定員増を実現しました。
市の保育課では、今後も高いニーズがある地域での新設も含めた整備を検討するとともに、保育士確保に向けた就職促進貸付金、就労支援交付金、奨学金返済支援補助金などの支援策を継続的に実施していく方針です。
このように、増加する保育需要への積極的な対応と、子育て家庭への経済的支援の充実により、平塚市は子育て世帯から高い評価を得ています。
教育施設の整備と行政の子育て支援策が着実に進められており、子育てしやすい街づくりへの取り組みが実を結びつつあります。
<データ引用元>
平塚市 幼稚園一覧
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kodomo/page-c_02140.html
平塚市 小・中学校
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kyoiku/page-c_02135.html
湘南エリアで建てた注文住宅の施工事例
2階から海を眺められる、小高い谷戸に建つ5人家族のための住宅。

仕切りのない空間は、家族の気配を近くに感じとれます。

玄関土間は一年中快適に過ごせるように暖炉を設けました。

広い庭にたくさんの樹々が生い茂る自然豊かな鎌倉の山の中に小さな平屋が完成しました。

白を基調としたスタイリッシュな居室の床には足触りの良いパイン無垢材のフローリングを、また、天井は一坪分高くして東からの日や風を取り入れるためにハイサイド窓を設えています。

照明はダウンライトを付けずに北欧製などの間接照明だけで部屋全体を包み込み、夜は柔らかく優しい灯りでゆっくりと過ごせる空間に。

平塚市の土地価格相場と分析

JR平塚駅までの徒歩時間と土地単価の関係を分析すると、以下のような傾向が見られます。
| JR平塚駅までの徒歩時間 | 平均坪単価 | 平均取引価格(㎡単価) |
|---|---|---|
| 30分以内 | 677,250円 | 205,325円 |
| 30分~60分 | 427,308円 | 129,058円 |
| 1時間~1時間半 | 229,625円 | 69,531円 |
この区分では徒歩時間と価格の間に明確な関係が見られます。
しかし興味深いことに、30分以内の物件だけに焦点を当てると、この関係性は大幅に弱まります。
これは平塚市の不動産市場において、駅からの距離以外の要素が土地価格に大きな影響を与えていることを示しています。
平塚市の土地価格に影響を与える特徴的な要因
詳細な分析によると、平塚市の土地相場において最も影響力が大きいのは実は「容積率」と「建ぺい率」です。これらの法的指標が高い土地ほど開発の可能性が高く、価格も上昇する傾向にあります。
特に容積率301%以上の物件は平均坪単価が95万円超と非常に高額になっています。
また、土地の面積と坪単価の間には「逆の関係」があり、面積が大きくなるほど坪単価は下がる傾向にあります。
101-150㎡の物件が最も坪単価が高く(平均約59万円)、201㎡以上の大きな物件は坪単価が最も低くなっています(平均約30万円)。
土地の形状も価格に影響し、「ほぼ正方形」の物件が最も高価(平均約66万円)で、「袋地等」の物件が最も安価(平均約31万円)となっています。これは建築の自由度や利便性に関係しているためです。
都市部と地方の駅距離と価格の関係性の違い
大都市と地方都市・郊外では、駅からの距離が不動産価格に与える影響が大きく異なります。
東京などの大都市では、駅からの距離と不動産価格に明確な関係があり、距離が遠くなるほど価格が大きく下落します。
さらに、都心部では駅近物件の価格上昇率が郊外より顕著で、時間の経過とともに価格差が拡大する特徴も見られます。
一方、地方都市や郊外では、駅からの距離と価格の関係性は都市部ほど強くありません。特に戸建て住宅の場合は、駅から少し離れていても価格下落率が比較的小さいことが特徴です。
平塚市の土地価格の特殊性
平塚駅周辺では、駅からの距離と坪単価の間に直線的な関係性は見られません。
むしろ、駅から「11-15分」の距離にある物件が平均坪単価約88万円と最も高く、駅に非常に近い「0-5分」の物件(平均約32万円)よりも大幅に高価格となっています。
これは「駅から近いほど高い」という一般的な傾向とは異なるデータです。
また、地区別の分析でも、「錦町」が最も坪単価が高く(平均約99万円)、「大島」が最も低い(平均約30万円)という結果になっています。
特筆すべきは、同じ平均距離でも地区によって坪単価に大きな差があることです。
平塚駅周辺の土地価格は辻堂駅や茅ヶ崎駅と比較して相対的に手頃であり、同じ湘南エリアでも価格帯に大きな違いがあります。
| JR辻堂駅までの徒歩時間 | 平均坪単価 | 平均取引価格(㎡単価) |
|---|---|---|
| 30分以内 | 996,113円 | +318,863円 |
| 30分~60分 | 589,286円 | +161,978円 |
| 1時間~1時間半 | 359,750円 | +130,125円 |
| JR茅ヶ崎駅までの徒歩時間 | 平均坪単価 | 平均取引価格(㎡単価) |
|---|---|---|
| 30分以内 | 830,849円 | +153,599円 |
| 30分~60分 | 501,000円 | +73,692円 |
| 1時間~1時間半 | 490,000円 | +260,375円 |
実際に上記の表のように辻堂駅や茅ヶ崎駅周辺の坪単価は平塚を大きく上回っています。
このような平塚市特有の不動産市場特性は、バランスの取れた産業構成(商業、工業、農業など)、充実した交通網による駅以外からのアクセスの良さ、そして市街地と自然環境が共存する多様な住環境によって形成されていると考えられます。
平塚市での土地購入を検討する際は、駅からの距離だけでなく、容積率・建ぺい率、地区特性、土地の形状・面積といった多角的な要素を考慮することが重要です。
<データ引用元>
不動産情報ライブラリ
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/

平塚市の注文住宅の建築費相場

土地価格に続いて重要なのが建築費用です。注文住宅の建築費用は、地域によって大きく異なります。
以下の表は神奈川県、首都圏、全国の平均値を比較したものです。
| 地域 | 平均住宅面積 | 平均建設費 | 平均建設費坪単価 |
|---|---|---|---|
| 神奈川県 | 118.0㎡(35.69坪) | 4,155万円 | 116.2万円 |
| 首都圏 | 120.4㎡(36.42坪) | 4,190万円 | 115.0万円 |
| 全国 | 119.5㎡(36.14坪) | 3,861万円 | 106.8万円 |
神奈川県の建築相場の特徴
上記の統計を見ると、平均建設費に関しては4,155万円と、首都圏平均の4,190万円に比べて約35万円抑えられています。
ただ、神奈川県の注文住宅の建築坪単価は首都圏や全国平均よりもやや高めであることがわかります。
具体的には、神奈川県の坪単価は約116万円で、首都圏平均の115万円と比較すると約1%高い水準にあります。
その中でも、平塚市は県平均よりさらに抑えめな相場となっている地域が多く、木造住宅の場合は坪単価60万円~80万円程度で建築可能なケースも少なくありません。
構造による建築費用の違い
注文住宅の建築費用は構造によっても大きく異なります。
木造住宅
最も一般的で比較的コストを抑えやすい構造です。
平塚市では坪単価60万円~80万円程度が相場となっています。
鉄骨造住宅
強度と耐久性に優れていますが、木造より高コスト。
坪単価は90万円~110万円程度となることが多いです。
RC造(鉄筋コンクリート造)住宅
最も高強度で耐震性・耐火性に優れますが、その分コストも高く、坪単価は110万円以上になることが一般的です。
建築費用の高騰要因と今後の見通し
近年の建築費用は以下の要因により上昇傾向にあります。
- 資材価格の高騰
特に木材や鉄鋼・アルミなどの価格上昇が顕著です。 - 人件費の上昇
建設業における人手不足と技術者の高齢化が進行しています。 - 性能基準の強化
2025年4月から新築住宅への省エネ基準適合義務化が予定されています。 - 労働環境の変化
2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました。
これらの要因により、今後も建築費用は上昇傾向が続くと予想されます。
そのため、注文住宅の建築を検討している方は、長期的なコスト増加を見込んだ計画が重要です。
建築費用を抑えるポイント
費用を抑えながら理想の住まいを実現するためのポイントは以下の通りです。
- プランの効率化
無駄な動線や複雑な形状を避け、コンパクトで効率的な間取りを計画する。 - 設備のメリハリ
キッチンや浴室などこだわりたい部分に予算を集中させ、他は標準仕様を選ぶ。 - 施工会社の比較検討
複数の建築会社から見積もりを取り、内容を詳細に比較する。 - 将来を見据えた投資
断熱性能や省エネ設備など、ランニングコストを下げる要素には適切に投資する。

土地と建物の総予算バランス
平塚市で注文住宅を建てる場合、土地と建物のバランスは一般的に「土地4:建物6」程度が理想とされています。
例えば総予算6,000万円の場合、土地に約2,400万円、建物に約3,600万円を配分するイメージです。
ただし、このバランスは立地条件や家族構成、ライフスタイルによって柔軟に考える必要があります。例えば、駅近の便利な立地を重視する場合は土地の割合が大きくなり、住宅の性能や快適性を重視する場合は建物の割合が大きくなります。
土地相場と建築相場を総合的に見ると、平塚市は神奈川県内でもコストパフォーマンスに優れたエリアであり、首都圏にありながら比較的理想的な住環境を実現できる可能性が高いといえるでしょう。
<データ引用元>
住宅金融支援機構 フラット35利用者調査2023年度
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html
平塚市での土地購入と建築を合わせた総費用目安
注文住宅を建てる場合、土地代と建物代を合わせた総費用を把握することが重要です。
先に見てきた土地相場データと建築費用データを組み合わせることで、平塚市における注文住宅の総費用目安が見えてきます。
平塚市での総費用シミュレーション
平塚市で一般的な注文住宅を建てる場合の総費用を、いくつかのケースでシミュレーションしてみましょう。
平均的な住宅を想定し、神奈川県の平均住宅面積約36坪(118.0㎡)を基準にします。
土地費用:677,250円/坪 × 50坪 = 約3,386万円
建物費用:108.1万円/坪 × 36坪 = 約3,892万円
総費用:約7,278万円
土地費用:427,308円/坪 × 50坪 = 約2,137万円
建物費用:108.1万円/坪 × 36坪 = 約3,892万円
総費用:約6,029万円
土地費用:229,625円/坪 × 50坪 = 約1,148万円
建物費用:108.1万円/坪 × 36坪 = 約3,892万円
総費用:約5,040万円
これらの試算から、平塚市での注文住宅の総費用は、立地条件によって5,000万円~7,300万円程度の幅があることがわかります。
ただし、これはあくまで平均値に基づく試算であり、土地の個別条件(形状、容積率、建ぺい率など)や建物の仕様(構造、グレードなど)によって大きく変動します。
総費用に含まれないその他の費用
上記の試算には含まれていない費用もあります。主なものには以下のようなものがあります。
- 諸費用
不動産取得税、登記費用、住宅ローン手数料、火災保険料など(総費用の約3~5%) - 外構工事費
門扉、フェンス、カーポート、庭の整備など(200万円~500万円程度) - 地盤調査・地盤改良費
土地の状況によっては必要(50万円~300万円程度) - 設備・インテリア費用
カーテン、照明器具、エアコンなど(100万円~300万円程度) - 引越し費用
20万円~50万円程度
これらを合計すると、総費用にプラスして500万円~1,000万円程度の追加費用が発生することが考えられます。
総費用のバランスと資金計画
理想的なバランスとして、土地と建物の費用比率が「4:6」(土地40%、建物60%)と言われることがありますが、平塚市の場合、立地によってはこのバランスが大きく変わることがあります。
駅近の土地では土地価格が高くなるため「5:5」や「6:4」になることもあり、逆に駅から離れた場所では「3:7」のようなバランスになることもあります。
重要なのは、自分たちのライフスタイルや優先順位に合わせて適切なバランスを見つけることです。
資金計画の目安としては、年収の5~6倍程度が無理なく返済できる住宅ローンの上限とされています。
例えば世帯年収800万円の場合、4,000万円~4,800万円程度の借入れが目安です。
それ以上の借入れを検討する場合は、将来的な収入増加の見込みや、頭金の用意などが重要になります。
費用を抑えるための選択肢
総費用をできるだけ抑えたい場合、以下のような選択肢も検討価値があります。
- 建売住宅の検討
注文住宅と比較して総費用を抑えられる可能性があります。 - 土地を小さくする
40坪程度の土地でも十分な住宅を建てることは可能です。 - 建物面積を抑える
30坪程度でも効率的な間取りで快適な暮らしができます。 - 建築条件付き土地の検討
一般的に単独で土地を購入するより安く入手できることがあります。
平塚市は神奈川県内でも比較的コストパフォーマンスの良いエリアですが、それでも注文住宅の総費用は大きな金額になります。
長期的な視点で、ライフプランに合わせた無理のない資金計画を立てることが何よりも重要です。
まとめ
ここまで平塚市の住環境や注文住宅の費用相場について詳しく見てきました。
平塚市は湘南エリアの中でも特に魅力的な特徴を持つ地域であり、土地価格も茅ヶ崎市や藤沢市と比較して比較的リーズナブルな価格帯となっています。
平塚市の不動産市場は、他のエリアとは異なる独自の特性を持っています。
特に興味深いのは、駅からの距離と土地価格の関係性です。一般的な「駅から近いほど高い」という法則とは異なり、平塚市では容積率・建ぺい率、地区の特性、土地の形状といった要素がより強く価格に影響しています。
この特性を理解することで、コストパフォーマンスの高い土地選びが可能になります。
建築費用においても、神奈川県の平均坪単価は首都圏や全国平均よりもやや抑えめとなっており、土地と建物を合わせた総費用は立地条件によって5,000万円~7,300万円程度と幅があります。
これに諸経費や外構工事なども加えると、総額で500万円~1,000万円程度の追加費用も見込んでおく必要があります。
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