少し前のお話ですがこの春、木平と近藤が宮城県岩沼市にある「岩沼みんなの家」の事務所棟の雨よけの設置に行ってきました。「みんなの家」とは、東日本大震災の被災地支援の一環で、震災で自宅や仕事場を失った人達が再び立ち上がって新しい生活を回復するための拠点として建てられた施設で、建築家の伊東豊雄さんらが中心になり、被災各地に「みんなの家」が完成し利用されています。※施設の詳細は「岩沼みんなの家」HPを参照してください。
「岩沼みんなの家」は、東京に本社を構えるIT企業のインフォコムが出資と運営を行い、地域のみんなが集い絆を繋いで交流ができる場であると共に、津波による塩害を受けた農業を再興しようという岩沼の方々のために、農業とITの融合により未来の農業を形づくる拠点として活用されています。
そして、伊東豊雄建築設計事務所にて当時在籍中であった近藤が関わったプロジェクトでもあり、工事が完了しても度々岩沼に訪れ田植えやイチゴ狩りなどをして「みんなの家」に関わった岩沼の人たちとの交流をさせていただいています。
そして震災から11年経った今も、インフォコムの堀さん、岩沼みんなの家の谷地沼さんが良い縁を繋いでくださり、事あるごとにみんなの顔を見にいきながらお手伝いをさせていただいています。写真のように雨よけが完成し、雨や雪の日でも農作物や商品の出荷がし易いように谷地沼さんたちと案を考え工事を行いました。
よく見ると、Vの字にL型のアングルが溶接されていますが、これは谷地沼さんの弟さんのアイデアで物干し竿が掛けられるフックとなっています。（ナイスアイデア！）
そして完成した後は恒例の（笑）、みんなで美味しい食事とお酒を囲みました。これからも岩沼の皆さんの笑顔が絶えることなく、「岩沼みんなの家」が活気溢れる拠点となっていくことを期待しています。(m.t / n.k)